伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせの違いと選び方のポイント

伊勢神宮を訪れる際に便利でお得な「伊勢神宮参拝きっぷ」と「まわりゃんせ」。

どちらも伊勢志摩地方の旅をサポートするきっぷですが、その特徴やメリット、利用方法には違いがあります。この記事では二つの違いを中心に、どちらが自分の旅行スタイルに合っているかをわかりやすく解説します。

伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせの違いって？

伊勢神宮参拝きっぷの特徴とメリット

伊勢神宮参拝きっぷは、伊勢神宮への参拝を目的とした旅をよりお得に、そして快適にするために設計された近畿日本鉄道の特別な切符です。

特徴

• 近鉄電車の往復乗車券
  名古屋駅から伊勢志摩エリアへの往復交通費をカバーします。
• フリー区間での乗り放題
  松阪駅から賢島駅の区間内で、近鉄電車や三重交通バスが乗り放題です。このフリー区間の設定により、伊勢神宮参拝や周辺観光地への移動が非常に便利です。
• 特急券引換券の付属
  行き帰りに特急列車を利用できるため、快適でスムーズな移動が可能です。
• その他の特典
  • パールシャトルの片道乗車券
  • レンタカー割引
  • 伊勢志摩観光で使える優待券

メリット

• コストパフォーマンスの高さ
  • 通常の往復乗車券と比べると、移動費だけでなくバス乗り放題や特急券の利用が含まれているため、総合的に節約できます。
  • 名古屋発の場合、大人6,100円、子供3,050円という価格設定で利用可能です。
• 旅の計画が立てやすい
  フリー区間が広く設定されているため、伊勢神宮だけでなく、周辺の観光地を自由に巡ることができます。
• 移動の快適さ
  特急列車を利用することで、混雑や長時間の移動によるストレスを軽減できます。

まわりゃんせの特徴とメリット

まわりゃんせは、伊勢志摩エリアの観光を存分に楽しみたい方に向けて提供される「スーパーパスポート」です。この切符を利用すれば、交通費だけでなく観光施設の入場料まで含まれた、お得で便利な旅を実現できます。

特徴

• 近鉄電車の往復乗車券
  名古屋や大阪など主要都市から伊勢志摩エリアまでの往復乗車券がセットに。これにより、移動の手間を大幅に軽減できます。
• フリー区間の乗り放題
  松阪駅から賢島駅までの広いエリアで、近鉄電車が乗り放題です。さらに、三重交通バスや鳥羽市営バス、観光船も自由に利用できます。
• 観光施設への入場料が無料
  鳥羽水族館や志摩スペイン村など、22の人気観光施設の入場料が含まれています。追加料金を気にせず、観光を楽しむことが可能です。
• 特急券の選択肢
  「特急券あり」と「特急券なし」のプランを選べます。快適に移動したい方には特急券付きが特におすすめです。
• デジタル版の提供
  スマホで利用できる「デジタルまわりゃんせ」も選択可能です。切符をなくす心配がなく、チケット管理が簡単になります。

メリット

このきっぷは、観光を楽しむ方にとって多くのメリットを提供します。

• コストパフォーマンスの高さ
  観光施設を多く訪れるほど、実質的なコストパフォーマンスが向上します。たとえば、鳥羽水族館や志摩スペイン村の入場料を別途支払う場合、それだけで大人1人あたり5,000円以上の費用が必要ですが、まわりゃんせを利用すれば無料で楽しめます。
• 移動と観光が一体化
  フリー区間の広さと乗り放題のメリットにより、電車やバスを使った移動がスムーズ。観光スポットを効率的に巡ることができます。
• 特急列車での快適な旅
  特急券付きプランを選べば、移動時間が短縮されるだけでなく、快適な座席でリラックスして旅を楽しめます。
• 観光地の多様性
  自然や文化、レジャーまで、さまざまな観光体験が可能です。一枚の切符で幅広いアクティビティを楽しめる点が魅力です。

料金プラン

まわりゃんせは、利用者のニーズに応じて2つのプランが用意されています。

• ［特急券あり］
  大人（中学生以上）11,700円、子供（小学生）6,400円
• ［特急券なし］
  大人（中学生以上）9,300円、子供（小学生）5,300円

有効期間と利用可能エリアの違い

伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせは、それぞれ異なる特徴を持つため、利用目的や旅行の計画に応じて最適な選択をすることが重要です。

有効期間の違い

• 伊勢神宮参拝きっぷ：有効期間は3日間
  伊勢神宮参拝をメインとした短期旅行に最適なプランです。限られた日程内で効率よく旅を進めたい場合におすすめです。
• まわりゃんせ：有効期間は4日間
  まわりゃんせは、伊勢志摩地方をゆっくり巡りたい方に向けて設計されています。1日多く観光の時間を確保できるため、余裕のある旅行を楽しみたい方に適しています。

利用可能エリアの違い

それぞれの利用可能エリアには、次のような違いがあります。

• 伊勢神宮参拝きっぷ
  • 近鉄フリー区間（松阪駅から賢島駅）
  • 三重交通バスの一部指定区間
    このきっぷは、伊勢神宮やその周辺の観光に特化したエリア内で利用できる仕様です。参拝に集中したい方に向いています。
• まわりゃんせ
  • 伊勢神宮参拝きっぷのフリー区間に加え、以下が利用可能です。
    • 鳥羽市営バス
    • 観光船
    • 広範囲のバスエリア（伊勢志摩地方全域）
      まわりゃんせは、伊勢志摩エリア全体を幅広く移動できるのが特徴です。観光船を利用したり、伊勢志摩地方の奥地を探索したりする旅行スタイルに適しています。

観光施設利用の違いを比較

伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせは、観光施設の利用特典において大きな違いがあります。どちらのきっぷを選ぶかは、旅行の目的や訪れたいスポットによって異なります。

伊勢神宮参拝きっぷ

伊勢神宮参拝きっぷは、伊勢神宮への参拝をメインとしたシンプルな旅行に特化しています。

• 観光施設の利用特典は含まれていない
  • このきっぷでは、観光施設の入場料は別途支払う必要があります。そのため、特定の観光地に立ち寄る予定がない方や、参拝に集中したい方に適しています。
• 移動の利便性が高い
  • フリー区間内（松阪駅～賢島駅）の近鉄電車や三重交通バスが乗り放題となるため、効率的な移動が可能です。特急券も含まれるため、快適に移動できるのもメリットです。

まわりゃんせ

まわりゃんせは、観光施設の利用を含めた充実した旅をサポートするきっぷです。

• 22か所の観光施設が利用可能
  • 鳥羽水族館、志摩スペイン村、ミキモト真珠島などの人気観光地を追加料金なしで楽しめます。観光地を訪れるほど、コストパフォーマンスが向上します。
• 観光船や市営バスも利用可能
  • 鳥羽市営バスや観光船の利用が含まれており、伊勢志摩エリアを幅広く巡ることができます。
• 自由な旅程が組める
  • 観光施設の入場特典を活用して、好みに合わせた旅行プランを立てることができます。

ただし、訪れる施設が少ない場合は費用対効果が下がる可能性があります。事前に特典に含まれる施設を確認し、計画的に利用することが大切です。

特急券付き・なしそれぞれの特徴とメリット

伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせでは、特急券付きプランと特急券なしプランの2種類から選ぶことができます。どちらを選ぶかは、旅の目的や優先するポイントによって異なります。

特急券付きプラン

特急券付きプランでは、近鉄特急列車を利用できるため、移動中の快適さと効率性が大幅に向上します。

• 快適な座席と空間
  特急列車では座席が指定され、ゆったりとしたスペースで移動が可能です。混雑を気にせず、落ち着いて移動したい方には最適です。
• 移動時間の短縮
  特急列車は急行列車よりも停車駅が少なく、移動時間を大幅に短縮できます。特に、日帰り旅行や限られた時間で観光を楽しみたい方におすすめです。
• 特別な列車の利用も可能
  「しまかぜ」など、近鉄のプレミアム特急列車を利用することもできます。通常の特急列車とは異なる豪華な設備が用意されており、移動そのものを特別な体験にしたい場合にぴったりです。

特急券付きプランは、快適さと効率を重視する方や移動中も旅を楽しみたい方におすすめの選択肢です。

特急券なしプラン

特急券なしプランは費用を抑えたい方に向いています。急行列車を利用する場合のポイントを以下に挙げます。

• 費用を抑えられる
  特急券付きプランに比べて料金が安く、移動コストを削減したい方に適しています。観光やグルメなど、他の部分に予算を回したい場合に最適です。
• 急行列車でも十分な本数
  急行列車は特急列車ほど快適ではありませんが、本数が多く主要観光地へのアクセスも可能です。特に時間に余裕がある場合は、急行列車でも十分旅行を楽しむことができます。
• 繁忙期には混雑の可能性
  急行列車では自由席となるため、特に繁忙期や休日は混雑が予想されます。座席を確保したい場合は、早めに乗車駅で待機することがポイントです。

特急券なしプランは、移動の快適さよりもコストを重視する方や、時間に余裕のある旅行を計画している方に向いています。

プラン選びのポイント

どちらのプランが自分に適しているかを判断する際、以下のポイントを参考にしましょう。

• 旅の目的に応じた選択
  • 快適さや移動時間を重視する場合：特急券付きプラン
  • 費用を抑えたい場合：特急券なしプラン
• 移動中の過ごし方
  • ゆっくり座って移動を楽しみたい：特急券付きプラン
  • 多少の混雑を許容しても問題ない：特急券なしプラン
• 利用可能な列車を確認
  特急券付きプランを選んだ場合でも、利用可能な列車や座席が予約状況によって制限される場合があります。事前に希望する列車が利用可能か確認しておくことをおすすめします。

伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせの違いを徹底解説

それぞれの購入方法と注意点

伊勢神宮参拝きっぷやまわりゃんせの購入方法は、旅行者にとって便利で手軽ですが、購入前に注意しておきたいポイントもいくつかあります。

伊勢神宮参拝きっぷ購入方法

• 近鉄主要駅の窓口
  近鉄の主要駅にある窓口で直接購入可能です。特急券付きプランを希望する場合は、窓口で購入する方がスムーズです。
• 指定された旅行代理店
  一部の旅行代理店でも取り扱いがあります。旅行全体のプランを相談したい方におすすめです。
• 券売機での購入
  一部の近鉄駅では券売機で購入できます。ただし、特急券付きプランの場合は対応していない場合があるため、窓口での確認をおすすめします。
• 近鉄公式ウェブサイトまたはオンライン予約
  オンラインでの予約も可能です。この場合、予約番号を発行し、駅で実券を受け取る形になります。特急券の予約もオンライン上で対応しています。

まわりゃんせ 購入方法

• 近鉄主要駅の窓口
  近鉄の主要駅にある窓口で直接購入可能です。特急券付きプランを希望する場合は、窓口で購入する方がスムーズです。
• 指定された旅行代理店
  一部の旅行代理店でも取り扱いがあります。旅行全体のプランを相談したい方におすすめです。
• 券売機での購入
  一部の近鉄駅では券売機で購入できます。ただし、特急券付きプランの場合は対応していない場合があるため、窓口での確認をおすすめします。
• 近鉄公式ウェブサイトまたはオンライン予約
  オンラインでの予約も可能です。この場合、予約番号を発行し、駅で実券を受け取る形になります。特急券の予約もオンライン上で対応しています。
• 楽天トラベル
  楽天トラベルでの購入は楽天ポイントを使って購入でき、楽天ポイントも貯まるのでお得です。

伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせは当日買える？

伊勢神宮参拝きっぷは当日購入不可

伊勢神宮参拝きっぷは、乗車開始日当日に購入することはできません。このきっぷは、乗車開始日の1ヶ月前から前日までの期間限定で発売されています。そのため、旅行当日に急に購入することはできず、事前の予約が必要です。

まわりゃんせは当日購入可能

一方で、まわりゃんせは当日購入が可能です。旅行直前に予定が決まった場合でも対応できるため、急な旅にも柔軟に利用できます。近鉄主要駅の窓口で購入可能なほか、一部の駅では券売機でも対応しています。

伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせどんな人におすすめ？

伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせは、どちらも伊勢志摩地方を訪れる旅行者にとって魅力的なきっぷですが、その特徴やメリットに応じておすすめできる人が異なります。

伊勢神宮参拝きっぷがおすすめな人

伊勢神宮参拝きっぷは、伊勢神宮への参拝をメインに考えている方におすすめです。このきっぷは、参拝やその周辺観光に必要な移動をカバーしつつ、コストを抑えることができます。以下の特徴に当てはまる方に特に適しています。

まわりゃんせがおすすめな人

一方で、まわりゃんせは、伊勢志摩地方全体を観光したい方におすすめです。このきっぷは、電車やバスだけでなく、多くの観光施設の入場料も含まれているため、観光地を効率よく巡りたい方にとって非常にお得な選択肢です。以下の条件に当てはまる方に適しています。

きっぷ名	おすすめの旅行スタイル
伊勢神宮参拝きっぷ	短期旅行、伊勢神宮参拝が主目的、移動重視の旅行
まわりゃんせ	長期旅行、多くの観光施設を訪れる、伊勢志摩全域を巡る旅行

伊勢神宮参拝きっぷは、参拝をメインとしたシンプルな旅を希望する方に、まわりゃんせは、観光地巡りを楽しみたい方にそれぞれ適しています。自分の旅行計画や目的地に応じて最適なきっぷを選び、充実した旅を楽しんでください！

伊勢神宮参拝きっぷとまわりゃんせの違いまとめ

記事のポイントをまとめます。

• 伊勢神宮参拝きっぷは有効期間が3日間
• まわりゃんせは有効期間が4日間
• 伊勢神宮参拝きっぷは特急券付きで移動が快適
• まわりゃんせは特急券なしプランも選択可能
• 伊勢神宮参拝きっぷはフリー区間が松阪駅から賢島駅まで
• まわりゃんせは観光船や市営バスも利用できる
• 伊勢神宮参拝きっぷには観光施設の入場特典がない
• まわりゃんせは22の観光施設が無料で利用可能
• 伊勢神宮参拝きっぷは短期旅行に最適
• まわりゃんせは長期間の旅行に適している
• 伊勢神宮参拝きっぷは名古屋発の場合6,100円で利用可能
• まわりゃんせは特急券付きで11,700円
• 伊勢神宮参拝きっぷは当日購入が不可
• まわりゃんせは当日購入が可能
• まわりゃんせはデジタル版が提供されている