日本の伝統スポーツ「相撲」の観戦は、国技館の升席から見ると一段と迫力があります。
しかし、升席での楽しみ方には、特有のマナーが存在します。
この記事では、相撲観戦の際に升席を利用する方々に向けて、升席でのマナーとその楽しみ方を紹介します。
升席からの観戦は、相撲の感動をより深く味わうための秘訣です。是非、このガイドを参考に、大相撲の興奮と魅力を存分に楽しんでください。
- 適切な座り方や座席でのマナー
- 飲食に関するマナー
- 相撲観戦時の服装の選び方
- 特別席での感謝の表し方
相撲観戦 升席でのマナー
- 相撲とは
- 升席から見る相撲の魅力
- 大相撲観戦のお座席選び
- 升席での座り方
- 食事マナー
- 相撲観戦の服装
相撲とは
相撲は日本古来のスポーツで、1500年以上の長い歴史を持ちます。
神話の時代から始まり、戦国時代や江戸時代を経て、今日に至るまで、日本の文化と密接に結びついています。
相撲は、力士同士の力と技術が競われるだけでなく、神事的な要素も含まれており、日本の伝統文化としての地位を確立しています。
升席から見る相撲の魅力
升席からの相撲観戦は、この伝統的なスポーツの魅力を最大限に体験できる方法です。
相撲のルールは単純明快でありながら、戦略の深さがあります。例えば、力士は土俵の外に出たり、土俵内で体のどこかが地面に触れると負けとなります。
升席からは、力士の筋肉の動き、表情の変化、そして技の繊細さまで観察可能です。力士ごとに特徴的な取り組みスタイルがあり、その分析も観戦の楽しみの一つです。
例えば、体重を活かした押し相撲、俊敏な動きで相手を翻弄する小兵力士など、多様な戦略が見られます。
また、82種類以上ある決まり手の中で、最も多いのは「押し出し」で、約28%の取組で見られます。これらの知識を持つことで、升席からの観戦はさらに理解が深まります。
特に注目すべきは、横綱や大関といった上位力士の取組です。彼らは技術、力、精神力の三拍子が揃ったトップクラスの力士であり、その動き一つ一つに熟練の技が見られます。
升席から見る彼らの取組は、相撲の奥深さを感じることができるでしょう。
大相撲観戦のお座席選び
大相撲観戦での座席選びは、一度は経験したい日本文化の醍醐味です。升席や椅子席など、様々な座席オプションがあり、それぞれに異なる料金設定が存在します。
ここでは、令和6年の大相撲観戦チケットの種類と料金を詳しくご紹介します。
桝席 S:4名様用
- 平日料金:¥122,500から。お席代金は¥56,000、飲食・お土産代が¥66,500から。
- 土日祝日料金:¥126,500から。お席代金は¥60,000、飲食・お土産代は¥66,500から。
桝席 A:4名様用
- 平日前半:合計¥92,500から。お席代金は¥48,000、飲食・お土産代が¥44,500から。
- 平日後半:合計¥105,700から。飲食・お土産代は¥57,700から。
- 土日祝日:合計¥118,500から。お席代金は¥52,000、飲食・お土産代が¥66,500。
お手頃 桝席 A(7-8段目):4名様用
- 平日前半:合計¥83,690。お席代金¥48,000、飲食・お土産代は¥35,690。
桝席 B:4名様用
- 平日:合計¥64,200から。お席代金¥40,000、飲食+お土産は¥24,200から。
- 土日祝日:合計¥88,200。お席代金¥42,000、飲食・お土産代¥46,200。
桝席 B(ゆったり2名様利用プラン)
- 平日:合計¥52,100から。4名分のお席代金¥40,000、飲食+お土産¥12,100から。
テーブル付き2人 桝 C:2名様用
- 全日:合計¥45,100。お席代金¥22,000、飲食・お土産代¥23,100。
椅子席 SS:1名様用
- 全日:合計¥22,550。お席代金¥11,000、飲食・お土産代¥11,550。
椅子席 S:1名様用
- 平日:合計¥14,050から。お席代金¥8,000、飲食+お土産¥6,050から。
- 土日祝日:合計¥20,550。お席代金¥9,000、飲食・お土産代¥11,550。
これらの座席料金には、観戦チケット代と飲食・お土産代が含まれており、チケットのみの販売は行っていません。席の確保が完了して初めて注文が確定し、席番号は相撲協会が発券するまで分かりません。
席の種類 | 利用人数 | 平日料金 | 土日祝料金 | 内容 |
---|---|---|---|---|
桝席 S | 4名 | ¥122,500~ | ¥126,500~ | お席代金: ¥56,000/¥60,000、飲食・お土産代: ¥66,500~ |
桝席 A | 4名 | ¥92,500~/¥105,700~ | ¥118,500~ | お席代金: ¥48,000/¥52,000、飲食・お土産代: ¥44,500~/¥57,700~/¥66,500 |
お手頃 桝席 A | 4名 | ¥83,690 | – | お席代金: ¥48,000、飲食・お土産代: ¥35,690、7-8段目確約 |
桝席 B | 4名 | ¥64,200~ | ¥88,200 | お席代金: ¥40,000/¥42,000、飲食・お土産代: ¥24,200~/¥46,200 |
桝席 B(2名利用) | 2名 | ¥52,100~ | – | お席代金(4名分): ¥40,000、飲食・お土産代: ¥12,100~ |
テーブル付き桝 C | 2名 | ¥45,100 | ¥45,100 | お席代金: ¥22,000、飲食・お土産代: ¥23,100 |
椅子席 SS | 1名 | ¥22,550 | ¥22,550 | お席代金: ¥11,000、飲食・お土産代: ¥11,550 |
椅子 S | 1名 | ¥14,050~ | ¥20,550 | お席代金: ¥8,000/¥9,000、飲食・お土産代: ¥6,050~/¥11,550 |
升席での座り方
升席での座り方は、相撲観戦のマナーの中でも特に重要な部分です。升席のサイズは一般的に1.3メートル四方で、4名までの利用が可能です。
男性はあぐら、女性は正座が推奨されますが、長時間の観戦には体への負担を軽減するため、適宜姿勢を変えることが許されています。
例えば、男性の場合、あぐらから片膝立ちへと変える、女性は正座から横座りに変えるなど、自身の快適性と他の観客の視界を考慮して調整しましょう。
重要なのは、姿勢を変える際の周囲への配慮です。
突然大きく動くことは避け、周囲の観客に影響を及ぼさないよう静かにゆっくりと動きましょう。また、座布団の端に腰掛けることで、狭いスペースでも快適に過ごせます。
このように、礼儀正しい座り方を心がけることで、自分自身も快適に観戦を楽しむことができ、他の観客とも良好な関係を築くことができます。
- 男性はあぐら、女性は正座が基本的な座り方
食事マナー
升席では、飲食が許可されており、持参した食事や会場内で購入した飲食物を楽しむことができます。
しかし、飲食の際は、周囲に迷惑をかけないように注意しましょう。また、食べ残しやゴミは持ち帰るか、指定された場所に捨てることがマナーです。
相撲観戦の服装
相撲観戦の際の服装は比較的自由ですが、升席での長時間座ることを考慮して、楽な服装を選びましょう。
特に、座席での姿勢を変えることが多いため、動きやすい服装が推奨されます。
女性は、短いスカートよりも長めのスカートやゆったりしたパンツが望ましいです。
相撲観戦 升席でのマナー 楽しみ方と注意点
- 升席での応援方法
- 特別席でのマナー
- 升席利用時のサービス
- 記念撮影のコツ
- 快適な観戦体験のために
- ファミリーで楽しむコツ
- 観戦前後の会場周辺散策
升席での応援方法
升席での応援は、礼儀を守りつつ、力士を熱心に応援することが大切です。
力士の名前を呼んだり、拍手を送ることは良いですが、大声での応援やヤジは控えましょう。
他の観客の迷惑にならないよう、適切な声の大きさで応援してください。
特別席でのマナー
溜席(たまりせき)は、土俵に最も近い席で、非常に人気が高いです。
心付けは、席まで案内してくれた出方(でかた)さんに対する感謝の気持ちとして渡します。
金額は一般的に500円から1,000円が目安ですが、サービス内容に応じて適宜調整しましょう。
升席利用時のサービス
升席を利用する際、お茶屋さんを通して様々なサービスを受けることができます。
お弁当の配達や飲み物の提供など、快適な観戦をサポートしてくれるお茶屋さんとの上手な付き合い方を知ることで、観戦体験がより充実します。
ただし、サービスを受けた際は、適切な心付けを忘れずに渡しましょう。
記念撮影のコツ
大相撲の記念撮影における成功の鍵は、細やかな配慮とタイミングの見極めにあります。
まず、フラッシュ撮影は絶対に避けましょう。フラッシュは力士の集中を乱すだけでなく、他の観客にも不快感を与えます。また、シャッター音もなるべく抑えるべきです。
最近のスマートフォンやカメラには、シャッター音を消音する機能があるため、事前に設定を確認しておくと良いでしょう。撮影する際のポイントとしては、力士の入場時や土俵入り、取組前の仕切りなどが挙げられます。
これらの瞬間は、力士の表情や動きが特に印象的です。カメラの望遠機能やスマートフォンのズーム機能を活用して、遠くの力士の表情や細かい動きも捉えましょう。
また、升席からの撮影では、角度や視点にも工夫が必要です。可能な限り、力士の正面や横顔を捉える角度から撮影すると、迫力ある写真が撮れます。
しかし、他の観客の視界を遮らないように、カメラやスマートフォンを高く持ち上げる行為は避けてください。
これらのコツを守りながら撮影すれば、升席からの大相撲観戦の素晴らしい思い出を残すことができるでしょう。
- 大相撲の記念撮影はフラッシュ撮影を避けることが重要
- シャッター音はなるべく抑えるべきで、事前に消音設定を確認する
- 力士の入場時、土俵入り、取組前の仕切りなどが撮影のベストタイミング
- カメラの望遠機能やスマートフォンのズーム機能を活用して遠くの力士の表情や動きを捉える
- 力士の正面や横顔を捉える角度から撮影すると迫力ある写真に
- 他の観客の視界を遮らないように、カメラやスマートフォンを高く持ち上げる行為は避ける
快適な観戦体験のために
相撲会場には、観戦をより快適にするためのさまざまな設備が整っています。
トイレや休憩スペース、飲食店などが充実しており、観戦中の小休憩に利用できます。
また、会場内の案内表示やスタッフの案内も充実しているため、初めての方でも安心して観戦を楽しむことができます。
ファミリーで楽しむコツ
升席での子連れ観戦は、家族で相撲を楽しむ良い機会ですが、いくつかのポイントに注意が必要です。
子供が飽きないように小さなおもちゃや絵本を持参する、観戦の途中で休憩を取る、子供にも相撲のルールや楽しみ方を説明するなど、子供が楽しめる工夫をしましょう。
観戦前後の会場周辺散策
相撲観戦の前後には、会場周辺の散策もおすすめです。相撲会場周辺には、相撲に関連する飲食店やお土産店が多く、相撲の雰囲気を味わいながら散策を楽しむことができます。
特に、ちゃんこ鍋を提供する店や、力士のグッズを販売する店は、相撲ファンには見逃せないスポットです。
相撲観戦 升席でのマナーまとめ
記事のポイントをまとめます。
- 相撲は日本古来のスポーツで1500年以上の歴史がある
- 升席は1.3メートル四方のスペースで、1~4人が利用可能
- 男性はあぐら、女性は正座が基本的な座り方
- 長時間の観戦では姿勢の変更が許されている
- 座席での大きな動きは他の観客に影響を与えないよう注意
- 升席では飲食が許可されているが、マナーを守ることが重要
- 食べ残しやゴミは指定された場所に捨てる
- 相撲観戦の際の服装は比較的自由だが、動きやすいものが望ましい
- 升席での応援は礼儀を守りつつ行う
- 溜席利用時には出方への心付けを適切に行う
- 升席での記念撮影はフラッシュや大きな音を避ける
- 子連れ観戦では子供が飽きないよう工夫が必要